2005年08月22日
東セロ、ポリオレフィンフィルムの値上げ表明
9月21日出荷分から1連当たり300円以上
【カテゴリー】:市況(原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:東セロ

 ポリオレフィンフィルム大手の東セロは22日、各種ポリオレフィンフィルムの販売価格を9月21日出荷分から引き上げると発表した。
 対象は、OPP(PP延伸フィルム)、CPP(PP無延伸フィルム)、L-LDPEフィルム、蒸着フィルムの全品種。上げ幅は、いずれも1連当たり(厚みはPPフィルムとL-LDPEフィルムが20ミクロン、蒸着フィルムが20ミクロンと12ミクロン)300円以上。
 
 今回の値上げは、原料樹脂メーカー各社が打ち出してきた第4〜第5次値上げを回避できなくなってきたことに対応してのもの。当初同社では、レジンの値上げに強く反対してきたが、レジン各社が値上げを受け入れない場合は供給カット・出荷停止に踏み切る旨を通告してきたためやむなくキロ15〜20円の値上げの受諾を決意した。
 今回の製品値上げは、こうしたレジン価格の高騰分と重油や物流費さらには副資材等の値上がり分のうち自社の合理化努力でカバーしきれない部分を製品価格に転嫁しようというもの。同じ事情からフタムラ化学も同様の値上げに踏み切ることにしている。