2005年08月23日
カネカ、家電リサイクルPSの再利用システムを新構築
【カテゴリー】:環境/安全
【関連企業・団体】:カネカ

 カネカはこのほど、家電リサイクル法によって排出されるPS製の冷蔵庫内棚のリサイクル処理方法として、異物を分別した後、ペレット化工程を経ることなく一定サイズに破砕した状態で直接「カネライトスーパーE」に再利用する技術を開発し、同時に回収システムを構築したと発表した。

 回収システムの中核となる破砕粒子形状の適正化技術や回収システムなどを松下電器産業100%出資の松下エコテクノロジーセンター(本社:兵庫県社町、堤常固社長)、大西化成興業(本社:大阪市北区、大西清社長)両社と03年から共同研究してきた。

 同システムの構築により、家電リサイクル法に基づき回収された材料は埋め立て、焼却、あるいは海外市場へ流出されることなく、国内で高付加価値商品にマテリアルリサイクルすることが可能になった。

(1)冷蔵庫内棚には低温での衝撃強度を確保するため、高分子量のGPPSが使用されている。
(2)高分子量PSを必要とする押出発泡ポリスチレンの材料として好適なうえ、10年程度の市場滞留期間でも、物性の低下がない。
(3)破砕状態で直接使用する方法を採用するため、PSが劣化のない状態で再利用できる。
などの特徴をもっているという。

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1124781307.doc