2005年08月23日
ナフサのスポット相場が小反発
直近では8月第2週末いらいの高水準
【カテゴリー】:市況(原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:なし

 大手商社ならびにエチレンセンター筋によると、ナフサの国際スポット相場がアジア向けも欧州向けも小反発してきた。
 
 ナフサのスポット相場は先々週末をピークに徐々に下降線をたどっていたが、今週に入って両地域とも急反発している。日本の商社や石油精製企業等が週明けに国際市場で契約もしくはオファーした価格の平均はトン当たり542ドル弱となったもよう。プレミアム契約分を含めた平均は550ドルになったと見られる。先週半ばに比べると17ドルの上昇となる。北西欧のCIF価格の平均は同539ドルで、35ドルものアップとなっている。
 
 これが日本に到着する10月中旬のキロリットルあたりの円単位の価格は、為替が現在と同じレベルと仮定すると4万2,300〜4万2,400円ということになる。国産ナフサ価格は4万4,000円台となる計算だ。今後もナフサのスポット相場は500ドル台で推移するとの見方が一般的。このため、樹脂メーカーの間には第6次価格修正の検討に入るところが相次いでいる。