2005年08月25日
PPフィルムの出荷、7月は一段と低水準に
食品用の不振が響き5ヶ月連続の前年割れ
【カテゴリー】:実績/統計(行政/団体、原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:日本ポリプロピレンフィルム工業連合会

 日本ポリプロピレンフィルム工業連合会が24日に集計したところによると、同フィルムの7月の出荷はOPP(PP延伸フィルム)もCPP(PP無延伸フィルム)もともに前年同月を下回った。しかも縮小幅が両品種ともこれまで以上に大きい。OPPは1万9,605トンで前年同月比が89.8%、CPPは1万2,256トンで同96.8%、合計は3万1,861トンで同92.4%--となっている。
 
 両品種とも、圧倒的多数を占める食品包装用の不振が大きく影響している。この結果、OPPは5ヶ月連続、CPPは2ヶ月連続、合計では5ヶ月連続の前年同月割れとなった。昨年は5月を除く11ヶ月が前年同月超えとなったが、今年は大きく様変わりしている。
 
 1月から7月までの累計はOPPが14万6,964トンで前年同期比が97.7%、CPPが8万5,855トンで同99.2%、合計が23万2,819トンで同98.3%--となっている。主力の食品包装用は、OPPが10万4,972トンで同99.8%、CPPが7万2,780トンで同99.2%、合計が17万7,752トンで同99.5%にとどまっている。
 PPフィルムの出荷の7月ならびに1〜7月計は別表の通り。


PPフィルムの05年7月の出荷実績
  7月 前年比 1〜7月計 前年比
食品用 13,656 89.7% 104,972 99.8%
繊維・雑貨用 1,409 89.2% 10,132 91.4%
工業用その他 4,111 91.4% 28,537 96.1%
内需計 19,176 90.9% 143,641 98.4%
輸出 429 81.1% 3,323 75.7%
合計 19,605 89.8% 146,964 97.7%
CPP        
食品用 10,395 97.8% 72,780 99.2%
工業・繊維・雑貨 1,677 90.5% 11,732 96.1%
内需計 12,072 96.7% 84,512 98.7%
輸出 184 107.0% 1,343 136.9%
合計 12,256 96.8% 85,855 99.2%