2005年08月26日
米国ではプロピレン価格が急騰
9月分のCPはポンド当たり41セントに
【カテゴリー】:市況(海外、原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:なし

 エチレンセンター筋によると、米国におけるプロピレンのコントラクト価格(CP)が一段と上昇してきた。リファイナリーならびに石化各社による9月のCPのオファー価格は1ポンド当たり41セントで、8月の確定価格を5セント上回っている。米国のプロピレンの今年のボトムは6月の同33セントであったので、9月がサプライヤー側の希望通りの価格になると3か月連続のアップになり計24%もの値上げが実現することとなる。
 
 米国のリファイナリーや石化各社が9月分を大幅に引き上げることにしたのは、原油の国際スポット相場が米国のガソリン需要の拡大に伴って続伸していて今後も下降が考えられないこと、イソベイン社の年産150万トン能力クラッカーの火災事故によって当面の供給量の縮小が不可避となったこと、プロピレン誘導品全体の需要が引き続き好調なこと等の事情から市場で十分受け入れられると判断したため。米国内の需給は当分の間タイトで推移する見通しにあり、したがって今年春から夏場にかけて見られたアジア地域への投入の再現はないと見られている。