2005年08月31日
宇部興産、元従業員にアスベスト健康被害 2人見つかる
【カテゴリー】:環境/安全
【関連企業・団体】:宇部興産

 アスベスト(石綿)による健康被害が各地に広がっているが、宇部興産は31日、元従業員の中から中皮腫死亡者が1人と、現在加療中の人が1人、合わせて2人の健康被害者が見つかったと発表した。
 
 いずれも宇部ケミカル工場に勤務していた。死亡した1人は、カプロラクタム工場(当時)で品質検査の際、検査器具の保温に石綿を使用するなどの業務に従事していた。1987年に退職し、2004年に亡くなった。
 
 加療中のもう1人は宇部窒素工場の勤務者で、断熱材などを扱った設備保全業務に従事していた。1985年に退職し現在加療中。両人とも現在労災認定は受けていない。
 
 同社は7月に石綿対策のプロジェクトチームを発足させ、グループ会社を含む従業員及び元従業員の健康被害や石綿製品の利用状況などの調査をはじめ、なお一部に残っている石綿製品の代替化などの対応を急いでいる。
 
ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1125474058.pdf