2005年08月31日
三井化学、エラストマー製品の再値上げへ
国内向けは20〜30円、海外向けは300ドルアップ
【カテゴリー】:市況(原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:三井化学

 三井化学は31日、エラストマー製品全ての販売価格を9月15日出荷分から再修正すると発表した。
 
 対象は、「三井EPT」「ミラストマー」「タフマー」「アドマー」「ビューロン」の5品種。上げ幅は、国内向けがキログラム当たり20〜30円。輸出価格がトン当たり300ドル以上。うち、特に需給の逼迫が顕著な「三井PTA」については、今回の措置に先行してアジア諸国向け輸出価格を100ドル引き上げてCIF2,800ドルに改善している。

 今回の価格修正は、出発原料ナフサの価格が今年10月以降にキロリットル当たり4万5,000〜4万6,000円に跳ね上がるのが確実視される状況となってきたのに加え、ENB等の副資材や同製品の製造装置全体の定期修理費ならびに不定期の修繕費等が軒並み高騰してきたことに対処してのもの。うちナフサの高騰に伴うコストアップ分は、同10〜20円に達する見込みという。
 
 同社のエラストマー製品の価格修正は、今年に入ってからは春に続いて今回が2度目。昨年以降では4度目となる。現在の製品価格は、ナフサ3万5,000円見合いのレベルという。