2005年09月02日
BZのスポット相場、米・亜とも急騰
米国ではガロン303セントに
【カテゴリー】:市況(海外、原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:なし

 米国ならびにアジア地域でベンゼン(BZ)のスポット相場が急騰してきた。ハリケーンによる米国の石油精製工場の多くが操業停止に追い込まれたこと伴う需給の急逼迫を反映してのもので、1日現在の米国のスポット相場はガロン当たり303〜306ドルに跳ね上がっている。トン当たりでは909〜918ドルということになる。

 3日前に比べると50〜60ドルの急騰となる。直近のボトムである10日前に比べると70〜80ドル高い。来週明け以降も続投が必至と見られている。

 米国では、1日に9月のBZのコントラクト価格(USCP)が275セントに決まった。8月の横並びとなったわけだが、実際は名目倒れとなる。

 米国相場に誘発されるように、アジアのスポット相場も急上昇している。韓国のFOBFR価格はトン当たり900〜915ドルとなっている。3〜4日で150ドル見当上がっている。

 稼動停止に追い込まれた米国のリファイナリーが安定操業を再開するまでには短くて1か月、長ければ2か月が必要と見られているので、BZのスポットスポット相場は世界各地で今後もなお上昇するのが必至といえそう。