2001年09月25日 |
ソーダ企業の収益状況、5期連続の経営赤字に |
赤字幅は減少“改善努力が効果” |
【カテゴリー】:経営 【関連企業・団体】:経済産業省 |
経済産業省は25日、ソーダ企業31社を対象にした電解部門の2000年度収益状況をまとめた。 それによると、売上高は2,068億900万円で前年度の2,198億8,500万円から130億7,600万円、5.9%の減少となった。 経常利益は1億2,400万円の赤字で、1996年度以来5期連続のマイナス、ただ赤字額は前年度の5億900万円に比べて大幅改善され、過去5年間のうちでも最も少ない赤字額となった。売上高経営利益率はマイナス0.1%。「各社の経営合理化努力が実りつつある」と同省ではいっている。31社のうち、黒字を計上したのは10数社、大手メーカーに業績改善がみられたもようだ。 2000年度のか性ソーダ生産量は塩ビ向けを中心に塩素需要が好調だったこと、ことに塩ビ原料EDCの輸入価格が高騰し、塩ビメーカー各社が原料自製化へシフトしたこともあって夏頃までは高い水準の生産が行われた。 秋口以降は逆にEDC輸入価格が下がったため輸入が増加、結局塩素の生産量は443万トン(前年比0.3%)と、前年度並に終った。 一方、か性ソーダの出荷は国内化学工業向けなどに378万7,000トン(前年比0.4%増)と引き続き高水準で推移、輸出も豪州向けを中心に67万9,000トン(前年比6.6%増)と好調で、内需、輸出を合わせた出荷量は446万6,000トンと過去最高を記録した。 経済産業省が調査したソーダ企業は前年度32社だったが、今回は関西クロルアルカリが抜け31社となった。 |