2005年09月06日
三井化学、EOとEAも再値上げへ
9月25日出荷分からキロ20〜18円引き上げ
【カテゴリー】:市況(原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:三井化学

 三井化学は5日、EO(エチレンオキサイド)とその主要誘導品のEA(エタノールアミン)の価格を9月25日出荷分から再値上げすると発表した。

 上げ幅は、EOがキログラム当り20円。EAが同18円。いずれも原料ナフサ価格の高騰に対応するためのもの。現在のこれらの製品の価格は、ナフサ同3万5,000円見合いの体系にある。しかしナフサの10〜12月期の価格が同4万4,000以上に上昇するのが確実の見通しとなってきたため、採算を維持するためナフサの高騰分と用役費ならびに他の原料の上昇分を合わせて製品価格に転嫁することにしたもの。

 EOの同20円のうち18円がナフサ価格のアップ分、残り2円が用役費の上昇分という。EAの18円の引き上げは、ナフサの高騰分の18円のうちのEAの原単位見合いのコストアップにもう一方の原料のアンモニアの値上がり分を加算したもの。

 アップ率は、EOが13〜15%。EAが10〜12%となる。なお、今回の値上げは昨年春いこう4度目となる。これまでの上げ幅はEOが計23〜24円。EAが同26〜30円で、ともに打ち上げの額を若干下回っている。