2005年09月07日 |
カルプ工業、環境調和型ノンハロ難燃PPを開発 |
【カテゴリー】:新製品/新技術 【関連企業・団体】:出光興産、ライオン |
出光興産は7日、ライオンと合弁の複合樹脂製造会社、カルプ工業(本社:東京都千代田区、長崎英隆社長)が、難燃剤の分散性向上により、環境調和型ノンハロ難燃PP(ポリプロピレン)を開発、販売開始したと発表した。 OA、電気・電子機器などに使用されるプラスチック材料には、燃焼時に有害ガスを発生しないノンハロゲン型の難燃材料が求められているが、従来技術には、 (1)難燃剤を多量に配合しなければ満足な難燃性が得られない (2)添加量が多いため物性が著しく低下する (3)耐熱性が低いため生産及び成形時にトラブルが多い などの課題があった。またコスト面でも極端に割高になっていた。 同社は、これまでの配合・混練技術をベースに、少ない難燃剤の配合量でUL(米国の難燃規格)1.5mmV-0に合格し、耐侯性に優れたノンハロ難燃PPの開発に成功した。このため、このほど一般用途(FR913-1)と成形耐熱用途(FR970-1)の2グレードの販売を開始した。 すでに松下電器産業が掃除機や生ゴミ処理機部品に採用するなど、需要も急速に拡大しているという。 【カルプ工業の概要】 ◇住 所:東京都千代田区神田和泉町1番地277(りそな秋葉原ビル) ◇資本金:1億円(出光興産50%、ライオン50%) ◇代表取締役社長:長崎 英隆 ◇事業内容:特殊複合合成樹脂の製造販売 ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1126064187.pdf |