2005年09月09日
三菱ガス化学、ポリカーボネートシート・フィルム事業を統合
【カテゴリー】:経営(原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:三菱ガス化学

 三菱ガス化学は9日、ポリカーボネート(PC)シート・フィルム事業を強化するため、同社大阪工場と、生産子会社である富士化成(本社:埼玉県所沢市、野口一夫社長)を10月1日をめどに統合し「MGCフィルシート株式会社」として新発足すると発表した。

 PCシート・フィルムは、透明性・耐熱性・耐衝撃性に優れているため、建材、自動車、電気・電子用途など幅広い用途をもっているが、最近はとくにフラットパネル・ディスプレイ用シート・フィルムなど、高付加価値製品の需要が伸び、今後とも順調な成長が見込まれている。

 このため生産部門を統合し、製造体制を2拠点とすることで事業基盤の一層の強化拡大を図る。また両社の製品開発力、成形加工技術などを融合させ、高付加価値製品、差別化製品の開発に努める。製品の販売及びカスタマーサービスは、従来どおり三菱エンジニアリングプラスチックスが行う。

 三菱ガス化学大阪工場と富士化成の売上高合計は現在約120億円。統合会社は2008年度の売上高200億円をめざす。
 
ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1126254291.pdf