2005年09月12日
DIC、ライヒホールドの全株式 MBO方式で売却
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:大日本インキ化学工業

 大日本インキ化学工業(DIC)は12日、100%子会社であるライヒホールド・グループの全株式をMBO方式(マネジメント・バイ・アウト)により、現経営陣に売却すると発表した。
 
 同社は1987年にライヒホールドを買収。欧米市場で合成樹脂の製造、販売事業を展開してきたが、長期にわたる業績不振から事業譲渡を中心に、リストラ策を検討してきた。その結果、事業譲渡に伴う商権の散逸を防止し、DICの損失を最小に抑えるためには、MBO方式により現経営陣に株式売却することが最善と判断した。
 
 ライヒホールドは、本社がオランダ・ロッテルダム(グループ本社は米・ノースカロライナ州)にあり、社長はJohn S.Gaither氏。資本金は1.8千ユーロ。従業員1,664人。
 
 04年12月期の業績(連結)は、◇売上高:100,554百万円 ◇営業損失:△3,172百万円 ◇経常損失:△3,038百万円 ◇当期純損失:△23,609百万円だった。
 
 DICグループのライヒホールド宛債権(保証債務履行による求償権を含む)は470億円。DICはうち250億円分を放棄。残額の220億円は、33億円を株式売却日、187億円を3年以内に回収する。

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1126504280.tif