2005年09月13日 |
昭光通商と豊田化学、中国で塗料溶剤のリサイクル事業展開 |
【カテゴリー】:経営(海外) 【関連企業・団体】:昭和電工、トヨタ自動車 |
昭和電工は13日、グループの中核商社である昭光通商(東京都港区、松原博社長)が中国で自動車の塗装等に使用される溶剤の製造およびそのリサイクル事業に参入するため、豊田化学工業(愛知県豊田市、杉浦敏夫社長)と共同で、中国企業に出資すると発表した。 中国では自動車生産の拡大とともに、自動車の塗装時や塗料製造工程における使用済み溶剤の発生量が増加しており、今後はコスト・環境両面からリサイクルの必要性が高まるとみられている。 昭光通商と豊田化学は、05年9月に中国華南地区で塗料向け溶剤を製造する広州瑞商化工有限公司(広東省増城市、楊國平総経理)の増資を引き受けることで、同社の経営に参画することにした。 広州瑞商化工は、日系各社をはじめとする自動車メーカーや塗料メーカー、樹脂メーカーから発生する使用済み溶剤を回収し、含有成分ごとに蒸留・精製し、調整後再びユーザーへ供給するという一貫した事業を展開する。今後の需要拡大に対応するため06年5月にはリサイクル設備の新設と溶剤設備の増設を完了し、稼動開始する予定だ。 広州瑞商化工の増資後の資本金は1,490万香港ドル(約2億2千万円)、出資比率は瑞商化学65%、豊田化学工業20%、昭光通商15%となる。広州瑞商化工は2010年の売上高10億円をめざす。 【広州瑞商化工の概要】 ◇広州瑞商化工有限公司 (Guangzhou Raysound Chemical Co.,Ltd.) ◇場所: 広東省増城市(広州郊外) ◇設立: 1997年12月 ◇総経理:楊 國平 ◇業種: シンナー製造 ◇資本金: 700万香港ドル ◇年商: 5億5千万円 ◇生産能力: 年産7,200トン ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1126592673.doc |