2005年09月14日
中外製薬とHMT、肝・腎疾患用バイオマーカー探索で共同研究
【カテゴリー】:ファインケミカル
【関連企業・団体】:中外製薬

 中外製薬は14日、ヒューマン・メタボローム・テクノロジーズ(=HMT、本社:山形県鶴岡市、大滝義博社長)と、肝疾患および腎疾患に関するバイオマーカー探索について共同研究契約を締結したと発表した。
 
 HMT は、慶應義塾大学環境情報学部および同大学先端生命科学研究所の冨田勝教授、曽我朋義助教授らにより、同研究所のメタボローム(生体内全代謝物)測定・解析技術をベースに03年7月に設立した慶應大学発のバイオベンチャー企業で、両社は今後、この合意に基づき、HMT が開発したメタボローム解析法により、肝疾患および腎疾患に関わるバイオマーカー探索を行うことになる。

 中外製薬研究本部長の宮内達雄執行役員は「メタボロミクスはライフサイエンスにおける最先端の分野のひとつで、HMT はその中で特に優れた解析技術を持っている。創薬への応用は始まったばかりだが、この共同研究によって今まで見つけられなかったバイオマーカーを効率的に発見することを期待している」とコメントした。
 
ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1126671726.pdf