2005年09月14日
プライムポリ、値上げ交渉の早期決着目指す
9月26日までの回答をユーザー各社に要請
【カテゴリー】:市況(原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:プライムポリマー

 プライムポリマーは先にポリオレフィンの10〜12月期の価格をキログラム20〜25円引き上げると発表したが、同社では今回の場合は交渉の早期決着がこれまで以上に重要との考えから、需要家各社に対して9月26日までに回答するよう要請していることがこのほど明らかになった。
 
 今回の同社の値上げ表明は、新価格の適用期間を10〜12月期に特定しているのに加えて、回答期限を比較的近い時点に設定している点が大きな特徴。これは、10〜12月期のナフサ価格の予想上昇幅がこれまでになく大きいため、樹脂価格への転嫁が遅れれば遅れるほどそれに比例して背負う赤字幅が大きくなる点を重視してのもの。このような短期間での決着を目指すのは汎用樹脂の世界では極めてめずらしいケース。今回のナフサの高騰に対する同社の危機意識の高さが端的に現われている。
 
 しかも同社では、早期決着を目的に上げ幅を縮小する措置を取る考えは全くないともいう。つまりあくまでも“満額回答”を得たいとしているわけで、このため、需要家との話し合いがまとまらず取り引きが中断するケースが出てくる可能性もある。