2005年09月15日
アステラス製薬が大洋薬品を提訴 「セフェム系製剤」特許侵害
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:アステラス製薬

 アステラス製薬は15日、同社が保有する経口用セフェム系製剤セフジニル「製品名:セフゾン(R)カプセル」の特許を、大洋薬品工業(本社:名古屋市)が侵害しているとして東京地裁に排除を求める訴えを起こした。

 経口用セフェム系製剤セフジニルは、アステラス製薬(旧藤沢薬品)が創製した。各種β−ラクタマーゼ(抗生物質を分解する酵素)に安定で、グラム陽性菌・陰性菌に対し広範囲な抗菌スペクトルを有し、さらに殺菌的抗菌作用を有する薬剤。1991年にカプセル製剤として発売し、呼吸器感染症用などに、幅広く使用されている。

 大洋薬品は、2005年7月にセフジニルの経口用カプセル製剤として「セフロジールカプ
セル100mg」の薬価を取得した。しかし、アステラスはセフジニルの結晶形に関する特許(2008年8月まで存続)を保有しており、この特許を侵害していると判断した。

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1126772246.pdf