2005年09月16日
東芝、携帯音楽プレーヤー向け小型燃料電池を開発
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:東芝

 東芝は16日、世界最小の燃料電池の実用化に向けて、電子機器に組み込む小型燃料電池ユニットを開発し、携帯音楽プレーヤーの試作機を用いた動作検証を開始したと発表した。

 今回開発したのは、出力が100mWと300mWの燃料電池ユニットで、それぞれシリコンオーディオ(メモリ内蔵型)プレーヤー、HDDオーディオプレーヤーに組み込む。

 100mW型は、横23ミリ、縦75ミリ、厚さ10ミリと板ガム程度のサイズで、内蔵タンクに3.5ミリリットルの燃料を注入して約35時間駆動できる。

 小型燃料電池に関する国際標準化の動向を踏まえ、IEC(国際電気標準会議)で策定中の安全性規格案に準拠した設計を行った。

 同社の燃料電池には、小型化に適したパッシブ型の採用や、一般に30%以下に希釈するメタノール燃料を薄めずに使用できるなどの特徴がある。今後は耐久性・信頼性試験などを行い、2007年以降の燃料電池の本格普及期に向け、生産技術を含めた開発を加速していく。

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1126852346.doc