2005年09月21日
EPSの出荷、前年同月割れが続く
8月は1万5,158トンで4.6%減に
【カテゴリー】:実績/統計(原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:発泡スチレン工業会

 発泡スチレン工業会が20日に集計したところによると、EPS(発泡スチレンビーズ)の8月の総出荷数量は1万5,158トンとなった。前年同月の実績を4.6%下回っている。3ヶ月連続の前年同月割れである。
 
 今年に入って、EPSの月間出荷数量が前年同月を上回ったのは5月の2.0%増だけ。このため、1月から8月までの累計は前年同期比5.4%減の11万7,358トンにとどまっている。
 
 8月の実績が前年同月を割り込んだのは、最大消費分野である水産用(魚箱用)が4ヶ月連続の前年割れの4.5%減となったのに加え、農業用、その他成型品用、家電用、ブロック用など主要分野の全てが不振であったため。水産用は4月に0.3%増となったのを除いて今年1〜8月のうちの7ヶ月が前年割れとなっている。またブロック用は、今年に入ってすべての月が前年を割り込んでおり、03〜04年とは大きく様変わりしている。
 
 1〜8月の累計の中では、水産用の7.0%減が特に目を引く。水産用に次ぐ規模のその他成型品用は0.3%増で、かろうじて前年を上回っている。出荷規模が3番目の家電用は1.9%減にとどまっている。
 EPSの出荷の8月の実績と1〜8月の累計は別表の通り。


EPSの05年出荷実績 単位はトン
需要分野 8月 前年比 1〜8月計 前年比
水産 8,138 95.5% 57,740 93.0%
農業 874 97.0% 8,897 94.8%
他成形品 2,874 98.1% 23,819 100.3%
家電 1,506 93.7% 13,089 98.1%  
ブロック 1,647 89.8% 12,985 89.8%
ネダ 109 136.3% 721 69.4%
一枚焼き 10 100.0% 107 142.7%
合計 15,158 95.4% 117,358 94.6%