2001年09月20日
ユカ・メディアス10月1日付で「三菱化学メディカル」に社名変更
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:三菱化学

 三菱化学抹式会社は20日、全額出資子会社である株式会社ユカ・メディアス(本社:茨城県稲敷郡、社長:盛中泰洋)は、本年10月1日付で社名を「三菱化学メディカル株式会社(Mitsubishi Kagaku Medical,Inc.)」に変更すると発表した。

 ユカ・メディアスは、平成5年に三菱化学の全額出資子会社として設立され、体外診断用医薬品及び診断装置の開発、製造業務を担当してきたが、昨年10月には三菱化学の診断事業部が行っていた販売業務等を統合し、開発、製造から販売までを一体化した診断事業会社となっている。今後は三菱化学グループにおけるライフサイエンス分野の事業戦略に沿って、診断事業体制の強化、ポストゲノム等の新規分野への進出、海外での事業展開等を促進していくため、社名変更を決めた。

 なお、新規事業として、三菱化学が米国クァンテック社及びHTSバイオシステムズ社から独占使用権を取得している次世代表面プラズモン共鳴(Grating-Coupled STR)技術をもとに、光ディスク関連技術等三菱化学グループの関連技術も生かし、新規の緊急検査システム(商品名「FasTraQ」)の開発及びポストゲノムに対応したプロテインチップの開発を進めている。

 一方、同社は、同じ10月1日付で全自動免疫血清検査システムの新製品「LPIA-NV7」を上市する。同システムは、従来からの全自動免疫血清検査システム「LPIA(エルピア)」シリーズの最新鋭器で、検査結果を短時間(5~10分)で測定、出力することを実現した他、測定の簡易化、24時間スタンバイ、コンパクト化等緊急検査に適した仕様となっている。
 なお、国内の販売は、抹式会社ダイアヤトロン(本社:東京都千代田区、社長:内藤修)を通じて行う。

「三菱化学メディカル株式会社」の概要
1.本社:茨城県稲敷郡阿見町
2.資本金:2億円
3.株主:三菱化学1000%
4.社長:盛中泰洋氏
5.従業員数:52人
6.年間売上高:約76億円