2005年09月27日 |
プライムポリ、大半の需要家から値上げの同意得る |
一部は交渉の継続を求めるも月内の完全決着目指す |
【カテゴリー】:市況(原料/樹脂/化成品) 【関連企業・団体】:プライムポリマー |
プライムポリマーが27日に明らかにしたところによると、先に同社が打ち出したポリオレフィン全品種を対象とする値上げに対して26日までに主要ユーザーの大半が同意する旨の回答を寄せてきた。 うち半数の企業は、燃料、副原料、副資材等を除くナフサ価格の上昇分については全面転嫁を受け入れる意向を示しているという。つまり、1キログラム当たり20円以上の値上げを容認する考えを表明しているということになる。 残り半数の企業は、上げ幅の縮小を条件に今回も値上げを受け入れる考えを表明している模様。しかしプライムポリマーでは、そうした減額要求を受け入れられるだけの余裕が全くなくしかも公平を欠くことにもなるので容認できないとしている。月内いっぱい説得を続けてそれらのユーザーからも全面転嫁の同意を取り付けたい考え。 一方、一部のユーザーは回答期限を10月まで延長してほしいと申し入れてきている。しかし同社では、今回の原料価格の上昇幅がこれまでになく大きく決着が遅れれば遅れるほど同社が巨額の赤字を背負い込むことになるので、この場合も月内に同意を得たいとしている。 今回のプライムポリマーの値上げ表明は、需要家各社に回答期限を比較的早い時期の9月26日に区切って明示した点と、新価格の適用期間を10〜12月の3ヶ月に特定した点が大きな特徴。これは、今回のナフサ価格の想定上昇額がキロリットル当たり1万円超という未曾有の額であり、このため従来のようなマラソン交渉を続けていくと負担能力を大きく超える逆ザヤを抱え込んで経営の危機に追い込まれると判断、存続をかけて早期決着を目指すことにしたもの。 |