2005年09月28日
三井化学、機能性ポリマーの「ウェブフォーラム」を開設
新製品開発や新規用途開発の加速を目的に
【カテゴリー】:経営(原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:三井化学

 三井化学は28日、同社が手がけている機能性ポリマーに係わる高分子素材の研究・開発や成形・加工、マーケティング・販売--などすべての領域について需要家や大学などの関係者に情報を伝え、合わせて質問や相談に対しても機敏に対応してきいくため独自のウェブサイト「三井化学機能性ポリマーズWebフォーラム」を29日に立ち上げると発表した。

 主な内容は(1)「ニーズの森」=様々なニーズや質問に対して登録会員であれば原則として誰でも自由に返答・回答が書き込めるコーナー(2)「シーズの森」=同社の機能性ポリマーに関する製品や技術の情報の発信コーナー(3)「バーチャルポリマー相談室」=共同開発先など特定の顧客の質問に対する回答コーナー(4)「eポリマー大事典」=投稿形式による全員参加の事典(5)はてな道場」=周辺産業からの専門分野についてのソリューションの提供を受けるコーナー(6)化工日ニュースコーナー--の6点。こうした内容の本格的なウェブサイトの立ち上げはわが国では初めてという。

 これまで同社は、機能性ポリマーの需要家とはフェースtoフェースによるフォーラム「三井化学機能性ポリマーズフォーラム」を通して新技術開発や新用途開拓の情報の交換と市場ニーズの吸収を図ってきた。しかし、「これからはユーザーとの間のニーズとシーズのキャッチボールをより迅速かつ効果的に実施していくことが当社にとっても需要家にとっても大切」(桑原信隆・同社常務)との考えからウェブサイトを開設することにしたもの。これによって、「機能性ポリマーの新製品開発と新用途開発を一層加速させたい」(同常務)としている。目標会員数は1万人。