2001年09月20日 |
石化製品の8月の生産、内外需の低迷を映して軒並み前年割れ |
誘導品15品目中の9品目が2けたの縮小に |
【カテゴリー】:実績/統計 【関連企業・団体】:昭和電工、三菱化学 |
エチレンならびに主要誘導品の8月の生産実績は、内外需の低迷を反映して軒並み前年同月を下回った。エチレンは7%減となっている。また、誘導品は、合計15品目すべてが前年同月割れであり、うち9品目は縮小率が2けたとなっている。石化業界全体がいよいよ減産強化に乗り出した印象が強い。 石化製品のうちのエチレンの8月の総生産量は62万800トンで、前月を10.7%上回ったが、これは、先月2つのセンターが実施した定修による運休が8月はほぼゼロであったことによるもの。 一方、前年同月比は逆に6.7%の縮小となっている。定修がなかったことによって2.2%増えたものの、昭和電工と三菱化学の両社のエチレンプラントの停止による能力減が5.3%となり、また、全体の稼働率の引き下げが3.6%となったためだ。 誘導品の場合は全体に減産率が高いといえる。しかしLDPEとHDPEの両ポリエチレンは、前年同月に対する縮小率が小さい。内需の低迷に加えて輸出が大幅に縮小しているだけに、思い切った減産措置が取られてしかるべきであったと見る市場関係者が多い。現に、月末在庫は前月に対しても前年同月に対してもかなり膨らんでいる。 2001年8月主要石油化学製品生産実績(表) ※iモードではご覧頂くことができません。 |