2005年10月03日 |
BZのUSCP、10月は310セントに急騰 |
ハリケーンが影響、ACPも840ドルに |
【カテゴリー】:市況(海外、原料/樹脂/化成品) 【関連企業・団体】:なし |
ベンゼン(BZ)の10月の米国コントラクト価格(USCP)がガロン当たり310セントに引き上げられることが決まった。トン当たり930ドルということになる。 9月に比べてにガロン当たり35セント、トン当たり105ドルの値上がりである。率にして27.3%の上昇となる。 今年のボトムの6月に対比すると、ガロン当たり80セント(トン240ドル)高い。上昇率は34.8%となる。 三井物産など大手商社では、高騰の要因は2度にわたるハリケーンの来襲によって生じた米国市場におけるガソリン不足問題の顕在化に伴うトルエン、キシレンの需給逼迫と価格の急騰にあると分析、今後もしばらくは米国のスポット相場も強含みで推移すると予想している。 これに連動してアジアでもBZの需給が急速にタイト化、10月のアジアのコントラクト価格(ACP)はトン840ドルに引き上げられることが決まった。9月比同80ドルの値上がりとなる。 これに伴い、スチレンモノマー(SM)やフェノール(PH)メーカーは、国内外の価格の早急な修正を余儀なくされることになる。 |