2005年10月04日
容リ協のETボトルの引き取り減が続く
8月も前年同月の11.9%減と不振
【カテゴリー】:環境/安全(原料/樹脂/化成品、実績/統計)
【関連企業・団体】:日本容器包装リサイクル協会

 (財)日本容器包装リサイクル協会がかねて容器包装リサイクル法に沿って全国の市町村から引き取っている使用済みPETボトルの数量が8月も引き続き前年同月を割り込んだ。
 
 同月の総引き取り数量は1万9,155トンで、前年同月の21万1,189トンを11.9%下回っている。これで、今年度に入ってからの5ヶ月のすべてが前年同月割れとなった。4月からの累計は7万6,189トンで、前年同期の実績を11.8%下回っている。
 
 同協会では、今年度のPETボトルの年間総引き取り目標量を17万6,843トンに設定している。前年度の実績は19万1,726トンであったので7.8%減ということになる。容リ法がスタートしていらい初めての前年度割れの目標である。これは、家庭から分別収集したPETボトルを中国に有償で輸出する市町村が出てきたことによるもの。8月までの累計は、その目標をも下回っている。当初の予想以上に中国輸出に力を入れる自治体が増えてきたためと見られる。この状態が続くと、再商品化(リサイクル事業者)の多くが原料不足によって経営の危機に追い込まれることになる。