2001年09月19日
PP製のパレット・コンテナーの製造が急拡大
欧州や中国から木製品代替の注文が急増
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品
【関連企業・団体】:なし

 ポリプロピレン業界筋によると、パレットやコンテナー向けのPPの需要がここにきて急増している。過去数ヵ月の出荷数量は前年同月を50%内外上回る規模に達しているという。8月も同様で、同月の出荷数量は約1万2,000トンとなった模様。
 
 同樹脂メーカーの多くは、こうした大幅な需要の伸びは、中国や欧州各国からの注文が急増していることによるところが大きいと判断している。これらの地域の流通業界や食品業界の間には、最近になって、木材資源の枯渇を防ぐと同時に食品の衛生・安全性の確保を図るにはこれまでの木製パレットやコンテナーをPP製品に切り替えるのがベストとの考えが急速に広がってきているという。需要の中にはシートパレットもかなり含まれているようだ。合成樹脂全体の需要が低迷を続けている中で例外的に明るい材料といえる。今後は、日本国内の食品メーカーの間でもPPパレットやコンテナーをこれまで以上に積極的に採用するところが増えていくのではないかと期待されている。