2005年10月05日 |
クウェートのナフサの割増金交渉が決着 |
12月起こし分はトン14.5ドルにアップ |
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品(市況) 【関連企業・団体】:なし |
日本、韓国、台湾の極東3カ国の石油化学企業や大手商社などがクウェート石油公社(KPC)との間で進めていたナフサの“12月起こし”分のプレミアム価格交渉がすべて決着した。 今年12月から来年11月までの1年間の取り引き分が今回の交渉の対象で、プレミアム額についてはトン当たり14.5ドルとすることでKPCと各国が合意した。MOPJ(プラッツオイルグラムの日本着の中値)からフレートを引いた額に上乗せされる。 “8月起こし(今年8月〜来年7月)”分に比べると2ドル高い。KPCが15ドルを提示したのに対して購入側の多くは“8月起こし”分と同額に据え置くよう強く求めたが、“売り手市場を”を背景にKPCが強硬姿勢を貫いてきたため小幅の譲歩を引き出すにとどまった。 わが国が1年間に輸入するナフサはおおむね2,000万トン強(3,000万キロリットル弱)。04年の総輸入量は2,048万トン(2,946万キロリットル)で、前年を2.6%上回った。トップは韓国品の336万8,000トン(482万キロリットル)で、クウェート品は、第2位のUAE品の293万4,000トン(430万3,000キロリットル)と第3位のサウジアラビア品の293万2,000トン(422万6,000キロリットル)に次ぐ第4位の288万6,000トン(414万キロリットル)であった。全体に占める比率は14%となっている。わが国の石油化学業界に取って重要な原料供給源の一つであり、しかも、この後に続くサウジ・アラムコとの来年上期分のプレミアム交渉に少なからざる影響を及ぼすことにもなるだけに今回の交渉の行方は関係各方面から大きく注目されていた。 |