2005年10月06日
プラ製容器包装の引き取りは順調に推移
再商品化はコークス炉利用が大幅増
【カテゴリー】:環境/安全(原料/樹脂/化成品、実績/統計)
【関連企業・団体】:日本容器包装リサイクル協会

 日本容器包装リサイクル協会が8月中に全国の市町村から容器包装リサイクル法に沿って引き取ったプラスチック製容器包装の総数量は4万6,746トンとなった。前年同月の実績を27.7%上回っている。前年同月を11.9%下回ったPETボトルとは対照的に順調に推移している。
 
 この結果、4月からの累計は22万3,516トンとなった。前年同期を23.2%上回っている。同協会が目標としている今年度の総引き取り数量は前年度の29.0%増の57万6,333トンとなっている。現在の進捗度は38.8%だが、年度末に近づくに伴いピッチが上がるのが例年のパターンなので、このペースでいけば目標をクリアできる可能性は十分というのが多くの関係者に共通した見方となっている。
 
 一方の再商品化(リサイクル)数量は3万1,514トンとなった。前年同月を12.9%上回っている。4月からの累計は13万4,349トンで前年同期比は15.6%増となっている。ともに順調な伸びといえる。
 ただし、再商品化の内容は前年に比べてかなり変化している。特に大きく伸びているのはプラスチック製品化で、8月の場合は前年同月の73.8%増となっている。全体に占める構成比も前年同月の16.5%から25,4%に拡大している。また、コークス炉化学原料化も前年同月の30.6%増と高成長を遂げている。構成比は前年同月の39.5%が45.7%にアップしている。反面、高炉還元剤化は52.7%減となり、構成比も23.4%から9.8%に縮小している。鉄鋼メーカーが高炉の稼働率を最大限度まで引き上げるためコークスのりよう比率を高めているせいではないかと見られている。
 
 プラ製容器包装(白色の発泡スチロール製トレーを除く)の8月の手法別再商品化実績は別表の通り。

【関連ファイル】
プラ製容器包装の8月の再商品化実績
https://www.chem-t.com/news/files/tmp_file1_1128553715.xls