2005年10月06日 |
JPEとJPPも大方の需要家から値上げの同意得る |
ナフサなど原燃料の高騰分としてキロ20円 |
【カテゴリー】:市況(原料/樹脂/化成品) 【関連企業・団体】:日本ポリエチレン、日本ポリプロ |
プライポリマーと前後して日本ポリエチレン(JPE)と日本ポリプロ(JPP)も、先週末から今週半ばにかけてフィルムメーカーを始めとした需要家の大方から全品種の値上げに対する同意を取り付けた。 10月1日以降の出荷分についてキログラム20円以上引き上げることで合意しているという。今回両社が打ち出した上げ幅は、JPEが同20円以上、JPPが同20〜25円であった。いずれも、今年10〜12月期のナフサ価格がキロリットル4万5,000円になると想定、ナフサを始めとした原燃料費と物流費の上昇分の製品価格への転嫁の受け入れを需要家各社に強く要請してきた。その結果、ほとんどの需要家からほぼ満額と言える回答を引き出すのに成功しつつあるというわけ。これには、今回の原燃料費の上昇幅があまりも大きいため需要家の下方修正要求を受け入れるとこれまでにない巨額の赤字を背負い込んで存続していけなくなるとして上げ幅の縮小要求を強く跳ね返し続けてきたことが大きく作用したと見てよさそう。 他のポリオレフィンメーカーも同様の姿勢を貫いてきており、このため来週中には、ユーザーから同意を得られた旨を表明するところが相次ぐのではないかと見られる。 |