2001年09月19日
環境省、化学物質の環境安全確保で重点課題3点を推進
先ずは11月にも「円卓会議」の第一回会合を開催へ
【カテゴリー】:行政/団体
【関連企業・団体】:環境省

 環境省環境保健部は、化学物質の環境安全性確保の推進策の一環として(1)「化学物質に関する環境円卓会議」の開催(2)化学物質の環境安全情報の提供(3)化学物質の環境安全性に関する対話の推進--の3点を当面の重点課題に取り上げていく方針を固めた。このため平成14年度の化学物質環境安全社会推進費として5,000万円の予算を確保していく考え。

 (1)の円卓会議は、市民、産業、行政の代表合計15人と学識経験者2~3人を合わせた17~18人によってメンバーを編成し、主要セクター間の討議・対話を通じて環境リスクの低減に関する情報の共有と相互理解を深め、合わせて、同会議で得られた共通認識を広く世間に発信することを目的としたもの。PRTR法の円滑な施行を促す狙いもある。今年度に前倒ししてスタートさせたい考えで、11月中にも第1回の会合を開催するよう準備に入っている。
 (2)の環境安全情報の提供では、[〓]様々な化学物質の健康や環境への影響を解説した資料・ホットラインの作成[〓]様々な化学物質の環境排出量データの分かりやすい報告書の作成--の2点を目標にしていく。
 (3)の対話の推進では、リスクコミュニケーションに活躍できる人材を研修等で養成するとともに、化学物質環境安全対話士(仮称)として各地に派遣する制度を確立することにしている。