2005年10月07日
東レ ポリカーボネートとPBT樹脂のアロイ化に成功
ナノオーダー制御、1年以内の発売開始めざす
【カテゴリー】:新製品/新技術(原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:東レ

 東レは7日、同社が開発したナノオーダーでのアロイ技術により、ポリカーボネート樹脂と、ポリブチレンテレフタレート(PBT)という、異なる2種類の樹脂のアロイ化に成功したと発表した。
 
 両樹脂のもつ優れた特性を引き出すことが確認できた。従来技術では不可能だった、全く新しい先端樹脂材料の創出が可能となったわけで、その意味では同技術は「次世代エンプラ開発の基本技術」になるとしている。
 
 ポリカーボネート樹脂とポリブチレンテレフタレート樹脂のアロイ化では、広い範囲にわたってナノオーダーで特異的な連続構造を形成した。さらにその構造中で結晶化を精密制御させ得ることから、耐薬品性、耐衝撃性、耐熱性、耐湿熱性、透明性などの特性を飛躍的に高めた「新材料」が実現した。
 
 同社は今後、この新材料の優れた特長を活かし、自動車部品や電気・電子部品等の射出成形用途向けに、1年以内の発売開始を目指す。また透明シートや装飾フィルム等の新規用途開発も進めていく方針である。
 
ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1128660195.pdf