2005年10月12日
パラキシレン価格急騰 10月1,060ドルに
【カテゴリー】:市況
【関連企業・団体】:新日本石油化学

 新日本石油化学は12日、10月のパラキシレン価格がトン当たり1,060ドルで決着したと発表した。9月価格のトン950ドルから一挙に110ドル上昇した。
 
 同社は10月のパラキシレン価格については、インドでのパラキシレン・プラントの定修や、米国ハリケーンの影響から、需給バランスはタイト推移するとみて、トン当たり130ドルの値上げとなる1,080ドルを打出していた。
 
 しかし需要家であるPTAメーカーからは、川下のポリエステル繊維・樹脂業界はこのところの原料価格の上昇分が吸収できていないなどと主張、1,060ドルでの決着となったという。
 
 パラキシレン価格が高値を呼んだケースとしては、過去にも1995年にみられ同年第3四半期にトン当たり1,096ドル、同第4四半期には1,074ドルをつけたことがあるが、今回決着した1,060ドルは、当時の水準に迫るものとなる。