2005年10月12日
ナフサの極東向けスポット相場、550ドル台で推移
8月の中・下旬のレベルに戻る
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品(海外、市況)
【関連企業・団体】:なし

 エチレンセンター筋の情報によると、先週半ば以降のナフサの国際スポット相場のうちの極東向けはトン当たりC&F550ドル台で推移している。1週間前のレベルに比べると20ドル前後安い。

 直近のピークである8月末から9月第1週にかけての平均に比べると40ドル以上の下降となる。8月の最終週の平均まで戻ったことになる。他の地域向け以上に下がっており、この結果、北西欧のCIF価格とほぼ肩を並べるかたちとなっている。

 これには、原油のスポット相場が弱含みに転じていることと、韓国や台湾でエチレンプラントの定修が相次いでスタートしていてナフサの需要が縮小していることが大きく作用していると見られる。ただし、ここにきて為替が円安に転じているので、このままいくとわが国の11月から12月の入手価格はキロリットルあたり4万6,000円ていどになりそう。