2005年10月14日
EGのアジアのCP、11月分は940ドルに上昇
北米の品不足が影響、10月分を100ドル強上回る
【カテゴリー】:市況(海外、原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:なし

 中国向けを中心とするアジア地域のEGのCP(コントラクト・プライイス)が急騰してきた。11月渡し分のCFR価格はトン当たり940ドルで、10月分に比べると約100ドル高となっている。今年4月いらいの高水準である。
 
 わが国のEGメーカーによると、高騰の最大の要因は、米国における生産量がハリケーンの襲来とFPCのプラント火災事故の発生で大幅に縮小したため米国品とカナダ品の中国への流入が極端に細ってきた点にあるという。
 最近の米国市場では、突然の品不足を背景に同1,500〜1,600ドルを提示するトレーダも現われている模様。このため、かねてからサウジアラビアに次ぐ2番目のシェアを中国市場で確保しているカナダのEGメーカーも最近では積極的に米国に製品を振り向けつつあり、今後もしばらくは同様の営業戦略を展開していくと見られている。
 
 したがって12月分のACPも一段と上昇する公算が濃厚で、わが国のEGメーカーの多くは、9ヶ月振りに同1,000ドルの大台に乗って昨年10月に記録した1,200ドル弱に迫ることもあると予想している。