2005年10月18日
SMの出荷、9月も引き続き前年超えに
国内向けの減少を輸出の大幅増がカバー
【カテゴリー】:実績/統計(原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:日本スチレン工業会

 日本スチレン工業会が18日にまとめたところによると、SM(スチレンモノマー)の9月の出荷数量は28万7,032トンで前年同月を7%上回った。これで同モノマーの出荷の前年同月超えは4ヶ月連続となった。国内向けは4%減となったが、輸出が25%もの伸びを遂げてカバーした。
 
 国内向けの減少は、最大消費分野であるGP・HI向けの出荷がPS各社の生産の縮小で9%減となったことによるもの。合成ゴムやABS樹脂向けなどは前年を上回った模様。国内向けのトータルは6ヶ月連続の前年割れとなっている。
 
 輸出は逆に7ヶ月連続の前年同月超えとなった。中国向けが大きく伸びているためで、7〜9月期の総輸出量の前年同期比は25%もの増加となっている。
 
 一方の生産量は27万4,375トンで前年同月を25%上回った。定修による運休設備が前年より少なかったことによる。しかし前月に比べると9,000トン(7%)少なく、在庫率は標準規模とされる0.3ヶ月弱になっている。