2005年10月20日
昭和電工、大分工場の競争力強化 原料多様化率50%へ
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:昭和電工

 昭和電工は20日、大分コンビナートのエチレン製造に使用している、NGL(天然ガソリン)、ガスオイル(軽・灯油)、LPG などのナフサ以外の原料使用比率を最大50%まで高めるため、06年3月からの定修期間中に改造工事を行うと発表した。現有設備の多様化比率(能力)は最大30%で、03年は25%、04年も20%の実績をもつ。

 同社は、本年を最終年とする中期経営計画で石化事業のコストダウン目標50億円を超過達成する見込みだが、アジア地区で計画されている新設プラントなどとの競争に勝ち抜くためには、大分コンビナートを中心にさらなる競争力強化策が必要として、これまでのノウハウを活かし、割安な原料の使用比率の向上を図ることにした。

 また、来年の定修では、圧縮・精製系統を効率化しエチレン生産能力を年間2万4,000トン増やして、現有年産65万3,000トンから67万7,000トン(スキップ年)に増強する。これらに必要な設備投資額は約20億円。完成は06年6月の予定。
 
ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1129781062.doc