2005年10月20日 |
三菱ガス化学、新日本石油とパラキシレン事業で提携 |
丸紅との合弁解消 メタ・オルソキシレンに特化 |
【カテゴリー】:経営(原料/樹脂/化成品) 【関連企業・団体】:新日本石油、三菱ガス化学 |
三菱ガス化学は20日、キシレン事業強化のため新たに新日本石油と提携することを決めたと発表した。 同社は現在、パラキシレン事業を丸紅と折半出資の水島パラキシレン(本社:岡山県倉敷市、山崎慶重社長)で運営しているが、丸紅との合弁を解消して新日石との合弁に移管する。 三菱ガス化学が丸紅の所有する水島パラキシレン株式を買い受けた後、新日石に同社株式の51%を譲渡する。水島パラキシレンの共同運営は06年4月1日からの予定。 三菱ガス化学のキシレン事業は、混合キシレンの分離・異性化により得られるメタキシレン、パラキシレン、オルソキシレン及びそれらの誘導品を中心に展開しているが、今後は独自性を有するメタキシレン及びその誘導品の増強・拡充に注力する。このため段階的にパラキシレン事業から撤退する。 一方、新日石は原料からの一貫生産体制によるパラキシレン事業の拡大を目指してきた。今回の提携は、市況変動の大きいパラキシレン事業で原料からの一貫生産体制を持ち競争力を有する新日石の協力を得ることにより、キシレン事業全体の事業基盤の安定強化を図るのが狙いとしている。 【パラキシレン事業提携の概要】 1. 合弁会社の概要 (1)社名:水島パラキシレン株式会社 (2)資本金:1億円 (3)出資比率:新日本石油51% 三菱ガス化学49% 2. 提携開始時期:2006年4月1日 3. パラキシレン生産能力 ◇提携開始当初=年産28万トン(引取量は新日石16万トン、三菱ガス化学12万トン) ◇2007年を目標に年産35万トンへ増強予定(新日石がほぼ全量引取り)。 ニュースリリース参照 (三菱ガス化学) http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1129797561.pdf (新日本石油) http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1129797671.pdf |