2005年10月21日
PPフィルムの出荷、9月も前年超えに
OPPが7ヶ月振りに前年を上回る
【カテゴリー】:実績/統計(原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:日本ポリプロピレンフィルム工業連合会

 日本ポリプロピレンフィルム工業連合会が21日に集計したところによると、9月のOPPフィルム(延伸PPフィルム)の出荷数量は2万2,270トンに、またCPPフィルム(無延伸PPフィルム)の出荷量は1万2,862トンになった。前年同月比はOPPが100.6%、CPPは100.01%となっている。
 
 OPPの前年同月超えは7ヶ月振り。主力の食品包装向けが1.7%増となって2ヶ月連続の前年同月超えとなったのに加えて、その他向けが2.9%増えて7ヶ月振りに前年を上回ったのが効いた。 一方のCPPは、8月に6ヶ月振りに前年を上回ったのに続いての前年同月超えとなった。これは、国内向けが食品包装向けも繊維・雑貨その他向けも前年割れとなったのを輸出が大きく伸びてカバーしたことによるもの。
 
 この結果、OPPとCPPの合計は3万5,132トンとなった。前年同月を0.4%上回っている。小幅ながらも8月に続いての今年4度目の前年超えである。主力の食品包装向けが0.8%増と回復したことによる。
 
 しかし、1月から9月までの累計は29万8,881トンで前年同期を1.3%下回っている。3月から8月まで続いたOPPの需要不振が響いている。OPPの累計は18万8,588トンで1.9%減、CPPは11万293トンで0.2%減となっている。
 PPフィルムの9月と1〜9月計の出荷実績は別表の通り。単位はトン。

【関連ファイル】
PPフィルムの9月と1〜9月の出荷実績
https://www.chem-t.com/news/files/tmp_file1_1129891864.xls