2005年10月24日 |
PSP業界、環境ラベル取得の基本課題をクリア |
年度内にメーカー7社で「エコリーフ」の申請へ |
【カテゴリー】:環境/安全(原料/樹脂/化成品) 【関連企業・団体】:発泡スチレンシート工業会 |
発泡スチレンシート(PSP)メーカーと成型加工メーカーの計7社は、環境ラベルの一つである「エコリーフ環境ラベル」の取得を目指して必要な評価基準案を作成し、「社団法人産業環境管理協会」に審査を求めていたが、このほど同協会から同基準案の適合性を認める旨の通告を得た。プラスチック加工製品では初のケース。 これをもって、PSP業界の「エコリーフ環境ラベル」取得計画は最大の関門を無事クリア、今後は7社共同で来春の正式取得を目標にセカンド・ステップである各種データの収集・整理作業に歩を進めていくことになる。 「エコリーフ環境ラベル」は、同協会が公募した第3者を含む専門ワーキング・グループが作成した厳しい環境評価基準を全てクリアした製品だけに認証が付与されるもの。製品の製造からその後の販売・使用を経て廃棄・リサイクルされるまでのライフサイクル全ての段階における省資源・省エネルギー度合いや、環境負荷物質の排出の有無、CO2ガスの排出濃度、さらにはリサイクルの難易度--などが厳しくチェックされる仕組みとなっている。 そうした厳しい条件をクリアするのは容易でないとされるが、PSPの場合はもともと高倍率発泡製品なので省資源・省エネルギー効果が大きいこと、環境負荷物質を含んでいないこと、CO2の排出濃度が低いこと、リサイクルが容易で実績も豊富なこと--などの点が評価されて早期に関門を突破できた。 今後は、サンポリマー、積水化成品工業、JSP、共栄産業、エフピコ、中央化学、リスパックの計7社で必要なデータを収集・整理したうえで来春早々にも同協会に同ラベル取得の認可方を申請する計画。 これが認められると、PSPにとどまらず同製品による食品包装トレーや納豆容器など2次加工製品も広く世間全体から環境適合製品としての評価が得られることになる。その意味では今回のフーアスト・ステップのクリアの持つ意義は大きいといえよう。 |