2005年10月25日 |
汎用4樹脂の3Qの出荷、主要品種の多くが前年割れ |
ポリオレフィンのブロー用は軒並み前年超え |
【カテゴリー】:実績/統計(原料/樹脂/化成品) 【関連企業・団体】:経済産業省 |
経済産業省製造産業局は25日、汎用4樹脂(ポリオレフィン3樹脂とPS)の今年7〜9月期(第3・四半期)の需要分野別出荷実績をまとめた。 この中では、4樹脂それぞれの最大消費品種の多くが前年同期の実績を下回っている点が特に目を引く。LDPEのフィルム用はわずか0.2%ながらも前年同期を上回っているが、HDPEのフィルム用は8%もの縮小となっている。またPPの射出成形用も2%、PSの包装用も6%それぞれ前年同期を下回っている。 他の品種では、ポリオレフィンの中空成形用品種が軒並み前年同期を上回っている点が注目される。また、LDPEの電線被覆用、HDPEの繊維用、PPのフラットヤーン用の大幅伸張も目立つ。 国内向けの総出荷数量は、LDPEがフィルム用と同様にわずかながら(0.3%)前年同期を上回り、またPPは3%増と順調な伸びを遂げたが、HDPEは3%、PSは7%それぞれ前年同期を下回った。 PPの伸びは、射出成形用の減少をフィルム用など他の品種が大きくカバーしたことによるもの。準主力のフィルム用が4%増となったことが大きかった。HDPEの減少の要因は、レジ袋用の薄肉・強化フィルム向けが18%もの減少となった点にある。準主力のブロー用が3%増えたがフィルムの大幅減をカバーするまでには至らなかった。PSの国内総出荷量の縮小は、雑貨・その他用の10%減をはじめ全品種が大幅なマイナス成長となったことによる。 輸出は、引き続き樹脂によって前年比の増減に大きなバラツキが生じるかたちとなっている。総出荷数量は、PPが5%増と最近のポリオレフィンではめずらしい高率成長を遂げ、LDPEも1%増と着実な伸びを示したが、HDPEは6%、PSは8%それぞれ前年同期を下回った。 ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1130234089.doc |