2005年10月26日
エクイスター、BZの11月分を270セントでオファー
需要家は強く反発、USCP240セントを要求
【カテゴリー】:市況(海外、原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:なし

 大手商社ならびにBZ(ベンゼン)の需要家筋によると、米・エクイスターは米国のBZの需要家各社に対して11月のBZのコントラクト価格をガロン当たり270セント(トン当たり810ドル)にしたいとの意向を表明した。米国の10月のUSCP(コントラクトプライス)は同310セント(同930ドル)であったので、今回の同社のオファーは同40セント(同120ドル)の値下げ表明ということになる。
 
 しかし、米国のSM(スチレンモノマー)メーカーやPH(フェノール)メーカー等の需要家各社はこれでは高すぎると強く反発している。これは、最近の世界全体における需給バランスの緩和によってスポット価格が各地で下降の一途をたどっている点を視野に置いてのもの。直近のスポット相場は、米国で同240セント(同720ドル)、アジアで同CFR690〜700ドルのレベルにある。このため米国の需要家の多くは、11月のUSCPは現在のスポット相場と同じ水準に抑えるようサプライヤー側に強く求めている。