2001年09月17日 |
日本ポリケム、メタロセンPPを本格販売へ |
シーラント分野を中心に独自の基盤を確立 |
【カテゴリー】:経営 【関連企業・団体】:日本ポリケム |
日本ポリケムは、10月中旬もしくは11月初旬からメタロセン触媒によるポリプロピレン(PP)ランダムコポリマーの本格販売に踏み切ることになった。商品名は「ウィンテック」。 「ウィンテック」は、融点が125度Cと極めて低い点が最大の特徴。このため、例えばこれをシーラント(熱融着シール用フィルム)の加工に使うと通常のPPより約10度C低い温度でヒートシールが可能となり、その結果、製膜・製袋速度の大幅アップが図れ、生産性を大きく改善できることになるという。 また、優れた透明性と耐熱性も合わせ持ち、しかも臭いが極めて少ないので、食品容器分野にも新しい市場を開拓していけると同社では説明している。 同社では、こうした強みを生かしてシーラント分野を中心に独自の市場を開拓していく考え。これまで1年以上にわたって試作試験販売を続けてきた結果、多くの需要家の間で高い評価を得て、安定需要を確保していける見通しがついたためいよいよ本格上市することにしたもの。狙い通りいけば、同社は、メタロセン触媒によるPPの世界最初の本格企業化メーカーとなる。 川崎工場のPP3系列(合計年産22万7,000トン能力)のうちの1系列(同7万トン)を使って既存の品種と切り変え生産していく計画。販売販売目標は、初年度が1万トン、3年後が年5万トン。 |