2005年11月02日
極東のエチレン装置定修 相次いで完了
合計4基が一斉に稼動を再開
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品(海外)
【関連企業・団体】:なし

 韓国と台湾で定修のため運休中だったエチレンプラントが10月22日から31日までの間にすべて作業を完了して稼動を再開した。

 この1カ月間に定修のため運休していたエチレンプラントは合わせて4基。台湾・CPCの年産50万トン設備、韓国のロッテ・大山の同58万トン装置、同・KPICの同40万トン設備、同・YNCCの同38万トンの各プラントだった。これに伴い誘導品設備もすべて運休していたため、極東における石油化学製品の生産量は大幅に縮小していた。

 11月は、これらのエチレンプラントと誘導品設備が一斉にフル稼働を再開するので極東全体の需給バランスには若干の余裕が生じることになると見られている。

 このあとアジアで年内に定修を予定しているのは、タイのROCの同80万トンプラントで、同社は11月11日から12月15日まで運休する予定である。中国で石油化学製品の国産化が進むか、内需が伸び悩むなどによって同国の輸入が低迷を続けると、アジア全域の需給にギャップが生まれることになる。