2005年11月02日
石綿含有可能性の接着剤、新たに2社報告
【カテゴリー】:環境/安全
【関連企業・団体】:経済産業省

 接着剤原料へのアスベスト含有の可能性について調査中の経産省化学課は1日、第2回目の調査結果を発表した。調査は日本接着剤工業会を通じて176社を対象に行い、10月末日までに新たに回答のあった42社を含めて全社から回答がそろった。
 
 この結果、新たに2社(前回の4社と合わせて6社)から「石綿を含有している可能性のある原料」を使用した接着剤を製造していたとの報告があった。
 
 報告のあった2社は、建材関係の接着剤メーカーであるガンツ化成(本社:大阪市中央区)とアイカ工業(本社:愛知県清須市)。石綿含有率は、ガンツ化成製品は1%超、アイカ工業製品は1%以下という。両社とも接着剤の製造・出荷を停止し、流通在庫の代替品との交換を行なうことを決めた。
 
 両社の接着剤は、かりに石綿が含有されていても、石綿は樹脂で固着されており、環境に直接影響を与える恐れは少ないとみられている。