2005年11月02日
塩ビ業界、中越地震の塩ビ廃材処理を支援
業界負担で年内にリサイクルを実施
【カテゴリー】:行政/団体(原料/樹脂/化成品、環境/安全)
【関連企業・団体】:塩化ビニル菅・継手協会、塩ビ工業・環境協会

 塩ビ工業・環境協会(VEC)は、塩化ビニル環境対策協議会、塩ビ管・継手協会、塩ビ雨樋協会など塩ビ関連業界団体とともに、昨年10月の新潟中越地震で発生した倒壊家屋の建築廃材のうちの塩ビ管や塩ビ雨樋などの塩ビ系建築廃材を塩ビ業界の費用負担でリサイクルしていくことになった。
 
 同地震で倒壊した家屋の廃材は、かねてから長岡市や小千谷市などの自治体別に所定の集積所に保管され、埋め立ての順番待ちとなっている。塩ビ業界では、このうちの塩ビ系廃材は適切に分別して前処理すれば十分リサイクルが可能と判断、関係市町村の了解を得てこれらの廃材を川崎市のJFE環境(株)に移して同社の高炉原料化設備を使ってケミカルリサイクルすることにしたもの。
 ただし塩ビ管については、マテリアルリサイクルが可能なものがあれば、塩ビ管・継手協会がかねてから取り組んでいるリサイクルシステムに乗せて有効利用していくことも考えている。年内には実際のリサイクル作業に着手することになりそう。なお、現在現地で集積されている塩ビ系建築廃材の量は数十トンと見られている。