2005年11月04日 |
汎用樹脂の対中輸出、9月も過半が前年割れ |
1〜9月の累計 前年超えはPP−Hだけ |
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品(実績/統計) 【関連企業・団体】:なし |
汎用樹脂の中向け輸出は依然として過半の樹脂が前年を下回る状態で推移している。香港向けを含む9月の輸出通関数量は、合計6品目のうち4品目が前年同月を下回っており、1月から9月までの累計では5品目が前年同期を割り込んだ。 これには、かねてからの競合国である韓国や台湾に加えてサウジアラビア、タイ、シンガポール、マレーシアといった中・新興勢力が対中輸出にわが国以上に積極的に取り組み始めたことが大きく作用していると見られる。 9月の対中輸出通関数量が前年を上回ったのは、HDPE(高密度ポリエチレン)とPP-H(ポリプロピレンホモポリマー)だけ。HDPEは6カ月振りの前年同月超えとなった。PP-Hは3か月連続の前年同月超えである。 同じPPでもコポリマーは8月が3カ月振りに前年を上回ったが9月は再び前年割れになった。他の樹脂は前年割れが長期化の傾向にある。LDPE(低密度ポリエチレン)とPS(ポリスチレン)はともに5カ月連続、またPVC-H(塩ビホモポリマー)は4カ月連続の前年割れとなった。 1〜9月の累計で前年同期を上回っているのはPP-Hだけ。同樹脂は伸び率も20.6%と高い。しかし他の5樹脂は、PP-Cの0.3%減を除くといずれも縮小率が大きい。 汎用樹脂の中国向け9月の輸出通関実績は別表の通り。 【関連ファイル】 http://www.chem-t.com/news/files/tmp_file1_1130977008.xls |