2005年11月07日
L-LDPEの輸入が2ヶ月連続で前年割れ
7月までとは様変わり、市場に在庫が滞留か
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品(実績/統計)
【関連企業・団体】:なし

 L-LDPE(直鎖状低密度ポリエチレン)の輸入に大きな変化が出てきた。9月の総輸入通関数量は1万1,557トンで、最近では昨年3月の1万855トンいらいの月間最小規模となった。前年同月の実績を22.4%下回っている。
 
 これで2ヶ月連続の前年同月割れとなった。7月までは前年同月を大幅に上回ってきたが、ここにきて大きく様変わりしてきた。この背景について関係者の多くは、国内需要が減少傾向をたどり始めたためこれまで輸入してきた製品の消化が滞り在庫が必要以上に膨らんできたからではないかと分析している。
 
 9月の輸入は、米国品の4.9%増を除いて主要な対日輸出国が軒並み前年同月を大きく下回っている。これまでは量が最も多かったサウジアラビア品は前年同月の実績を40.0%下回り、トップの座を米国に明け渡している。タイ品は44.1%、韓国品は35.2%それぞれ縮小している。
 
 ただし1月からの累計は、7月までの大幅増がきいて各国とも前年同期を上回っている。全体でも21.9%増と汎用樹脂の中では圧倒的に高い伸び率となっている。
 主要国別のL-LDPEの9月の輸入通関数量は別表の通り。

【関連ファイル】
L-LDPEの05年輸入通関数量
https://www.chem-t.com/news/files/tmp_file1_1131355673.xls