2005年11月09日
中国の化成品輸入、9月は軒並み前年比大幅増
日本品もEGとSMが著増、ただしPTAとANは前年割れ
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品(海外、実績/統計)
【関連企業・団体】:なし

 中国の9月の主要化成品の輸入通関数量は、合計6品目全てが前年同月の実績を大幅に上回った。うちVCM、EG、AN、PHの4品目が40%台の伸び率を記録、残るSMとPTAも2けた成長となっている。
 
 最近ではめずらしい高成長ぶりだが、この背景について多くの商社は、8月から9月にかけてアジア全域に広がった石油化学製品全体の先高観によって多数の中国の需要家とトレーダーが全ての製品を多めに発注したためではないかと分析している。
 日本製品も、合計6品目のうちの4品目が前年同月を上回った。EGの2.12倍、SMの72.8%増が特に目を引く。ただしPTAは1.4%の小幅ながら前年を下回っており、ANは39.8%もの減少となっている。
 
 全体の輸入の1月から9月までの累計は、PTA、EG、PH、ANの4品目が前年同期を上回っているが、VCMとSMは上期の前年割れをカバーするにいたらず依然として前年同期を下回るレベルにとどまっている。日本品はEGとPHを除く4品目が引き続き前年を割り込んでいる。

 中国の主要化成品の9月の輸入通関数量は別表の通り。

【関連ファイル】
中国の主要化成品の9月の輸入
https://www.chem-t.com/news/files/tmp_file1_1131491995.xls