2005年11月10日 |
三菱レイヨン、炭素繊維の生産能力大幅増強 |
【カテゴリー】:経営 【関連企業・団体】:三菱レイヨン |
三菱レイヨンは10日、炭素繊維の需要増に対処するため、豊橋事業所に約70億円をかけて年産2,200トンの焼成ラインを建設すると発表した。07年第2四半期の稼働を目指す。同事業所の生産能力は現有年産3,200トンから5,400トンとなる。 三菱レイヨングループは、原料であるAN モノマーから、レギュラートウ、プリプレグ、さらに加工品まで一貫生産する、PAN(ポリアクリロニトリル)系炭素繊維の主力メーカー。需要は、スポーツ・レジャー用途をはじめ、航空宇宙関連など幅広い産業分野にわたっており、2009年には30,000トンを超える市場になると予想している。 このため同社は、日本国内(豊橋)だけでなく、海外でも能力増強を展開中。05年末には米国Grafil 社の増強が完了、SGLグループへの生産委託も06年第2四半期に開始する予定。07年第2四半期にはグループ全体で年産7,900〜8,150 トンの生産規模になるという。 【三菱レイヨングループの炭素繊維生産能力】単位:トン/年 ( )は07年第2四半期 ◇日本 :3,200 (5,400) ◇米国 :1,500 (2,000) ◇欧州 :0 (500〜750) ◇合計 :4,700(7,900〜8,150) (注:欧州は生産委託量) ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1131592635.pdf |