2005年11月10日
プライムポリの価格修正交渉が完全決着
9日をもって全ての需要家の同意を得る
【カテゴリー】:市況(原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:プライムポリマー

 ポリオレフィン総合メーカーのプライムポリマーが需要家各社との間で進めていた第2次値上げ交渉が9日、終結した。値上げに強く抵抗していた大手のOPPならびにCPPのフィルムメーカーとポリエチレン貼合フィルムの超大手のコンバータが9日までに相次いで10月出荷分からの価格修正を受け入れる意向を表明したことによる。

 上げ幅については同社も需要家側も詳細を明らかにしていないが、キログラム当たり20円となったもよう。この結果、同社が希望していた今年第4・四半期のナフサ価格見合いのレベルへの底上げは、すでに10月中に同意を示していた大多数の需要家を含めたすべてのユーザーに受け入れられたことになる。今後は、フィルムメーカーなど加工企業各社による製品価格への転嫁の動きに焦点が移ることになる。

 今回の値上げは、同期の原料ナフサ価格がキロリットル当たり4万5,000円になるとの予想に基づいて、前回の修正の未達成分や燃料ならびに各種ユティリティの上昇分を合わせてキログラム20〜25円引き上げるというものであった。

 今期の実際のナフサ価格は当初の予想よりさらに上がって同4万7,500円となるというのが最近の石油化学企業に共通する見方となっている。この場合は、同社は引き続き採算割れの事態から開放されないことになる。来年第1・四半期のナフサ価格次第では再修正に踏み切らざる得なくなりそう。